These foolish things

音楽を中心に新しいもの、古いものをなどMy Favaritesを。時には映画やWho's Whoなども

パーマネント野ばら

パーマネント野ばら

本の表紙 

西原 理恵子さんのマンガです。

小さな町の美容院(パーマネント野ばら)の、子づれで出もどりのなおこが主人公ですが、この店に集う女たちは世間の良識から見ればエゲツなくて眉をひそらめるような外見です。
フィリピンパブの経営者みっちゃんは、店の子といたしてしまった亭主を車ではねとばします。彼女の兄弟も家出から戻ってきたかと思えば、また出ていき、風に乗って見知らぬ土地に着いて生き、また種となって風のままに旅をする「たんぽぽ」のような生きかたをしています。ダンナの腹を刺身のように刺してしまったひろこや、毎日うそを付いていて精神が変調をして自殺するけいちゃんなど

なおこの母がやっている懺悔室あるいは井戸端会議(キャットストリート?)である美容院に集まる女たちは、みんな揃って猥雑で、カッコ悪くて、えげつなくて、これまでの人生のなかで起こったいろいろな傷を抱えています。

nobara01.jpg  nobara02.jpg

相手がだめな男たちであることを分かって、また、自分も同様にだめな人間であることを理解していて、男たちの行動に振り回されながら、結局最後にはは許してしまう弱さと強さが共存しています。
男ははようにおらんようになるに限る」、だれかに手をつないでもらいたかった小さい時から、大きくなって男と暮らし、男を見送って、いつのまにか独りで生きていく覚悟をしたたかにもつに至る、必然的に受け止めるを得ない女の一生の輪廻をとぎつい絵とはうらはらに、叙情豊かに愛情を持って描いています。

美容院のすざまじい客たちも、一見普通にみえるなおこを差別せず、やさしい眼でみています。なおこは本の最後に一人で海岸でデートしているところに、みっちゃんが現れ、「デート中?」と状況を理解し、「若いときは世間さまの注文どおりやってきた、これからは好きにさせてもらう」と話します。みんな中途半端でなく、人生を生ききっています。男の人生がなんだか平板に見えてきました。

最後の数ページは帯の惹句のとおり、涙が止まりませんでした。「ぼくんち」、「いけちゃんとボク」も読みましたが、それ以上に圧倒されました。

過去に「毎日かあさん」の記事に書いた、鴨ちゃんがなくなった時のダ・ヴィンチの記事を思いだしました。
(下の画像よりリンク)
ダ・ヴィンチ

 

 

関連記事

この記事に対するコメント


この記事に対するコメントの投稿

















この記事に対するトラックバック

トラックバックURL
→http://77117c.blog118.fc2.com/tb.php/86-95a94296
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
カレンダー

最近の記事
FC2カウンター

最近のコメント
カテゴリー
ツイッター

月別アーカイブ

リンク
プロフィール

Groove

Author:Groove
音楽(クラシックと演歌以外)と、映画、PCの日々。古い話を含め、お気に入りを書いていきます。

ブログ内検索

RSSフィード