These foolish things

音楽を中心に新しいもの、古いものをなどMy Favaritesを。時には映画やWho's Whoなども

ちりとてちん (3)

ちりとてちん (3)

2/4-9の週は師匠が亡くなる前の短い日々を描いていました。それぞれの登場人物が、師匠に近い未来起きるであろう出来事につい、どう考えて、どう行動するのかが、自分の性格、生い立ち、これまでの師匠との関係などではっきりした違いで描かれていました。

次第に覚醒して自分のなかでの落語の位置づけや方針を確立しつつある、あるいは既にしている弟子たちと、まだこれからという弟子たちが分かれたのが印象的でした。前者は草原、四草(両方とも既に師匠と呼ばれている)と、草々もこのメンバーに半分くらい入る印象です。師匠はこのメンバーに対しては、もうあまり、指導をしません。教えてやれることはもうない、あとはさらに自分で研鑽しろということなのでしょう。

子草若 ヒグラシの葬式

一方、自分の道が決まらず、何年たっても深い迷い道に入っているのが、若狭と小草若です。作者は、まだ自分を確立できていない、この二人が、師匠が命を賭して教えてくれた、「自分らしい落語を目指せ、自分にないものをやろうとするな」という言葉を理解して、目覚めて行くまでが今後描かれると思われます。

若狭は師匠から、「若狭、それがお前の、創作落語やなあ」「お前の宝物やぁ・・大事にしいや」など創作落語のアドバイスを受けて何回かその気になりますが、「お母ちゃん、私やっぱりできん。こんな時に落語作るやなんて・・笑える噺作るやなんて」とすぐ後戻りしてしまいます。(演じている貫地谷さん自身、B子の性格をどついてやりたいと言っていたそうです。) 師匠も他の弟子に教えるときにも、一緒に若狭にも教えているということが、鈍感なB子にはわかりません。
小草若は三番弟子ですが、弟弟子の四草から「いい加減に目覚めろ」と、三年前にと言われ、今回もまだ「草若の息子の自覚もて」と諭されていますが「おまえにはわからへん」と、親である草若に合わす顔がないと、さらに落ち込んでいます。いつもうつむき加減で表情もTV局で活躍していたころとは全く異なります。(小草若=茂山宗彦さん=モッピー 演技上手)

私もこの小草若と若狭の二人、特に小草若は偉大な親である草若に取り組んで、超えていくきっかけをそろそろ掴むのかと思っていましたが、まだ悩み続けています。それだけ自分の能力からみて、親の築いた壁は高く見えたのだと思いました。このドラマでは弟子たちをはじめ、全員を生き生きと書きわけていますが、苦悩と今なお格闘するこの二人が、このドラマの「受け継いでいく」の内容に近い立場にいるのかと思いました。ガンバレ 小草若

師匠最後の高座 弟子達
一方の師匠も、いつも洒脱で弟子たちに対しては厳しように見えても暖かい視線で接していますが、自分自身の病気が、不治の病で死期が近いことに対して、落語のように笑いとばすのかと思っていましたが、普通の人のように落ち込んでしまいます。このドラマでは完璧な人は あえて作らず、それぞれ長所短所を持った人達がいる群像劇にしたいように感じます。
お母ちゃんが、師匠がセミの亡骸を埋めて線香をあげている後ろ姿を見ているシーンは、師匠と喜代美が最初にあった場面でたんぽぽを摘んでいたシーンと対になっており、人生これから春という内容と、冬に向かって滅びていく内容を対比させて、切ない構図でした。また、師匠が残る力を振り絞って一時帰宅し、弟子たちに、地獄八景の稽古をするシーンでは、弟子達が全員正座で、正装した師匠を迎え、最後となるであろう師匠の落語を、一瞬たりとも聞き逃さないよう、もはや涙を見せず、食い入るように聞き入っていたのが印象的でした。

 

関連記事

テーマ:ちりとてちん - ジャンル:テレビ・ラジオ

この記事に対するコメント


この記事に対するコメントの投稿

















この記事に対するトラックバック

トラックバックURL
→http://77117c.blog118.fc2.com/tb.php/41-3832e89c
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
カレンダー

最近の記事
FC2カウンター

最近のコメント
カテゴリー
ツイッター

月別アーカイブ

リンク
プロフィール

Groove

Author:Groove
音楽(クラシックと演歌以外)と、映画、PCの日々。古い話を含め、お気に入りを書いていきます。

ブログ内検索

RSSフィード