These foolish things

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スクラップブックより

スクラップブックから

映画「愛を乞うひと」を記してから、再度映画全体を見直していますが、随所に挿入される回想シーンで子供だった主人公が親となって、自分の子と向き合うという輪廻が不思議な感じでした。子供も高校生くらいになって親を良くも悪くも理解する、あるいは理解してもらえるようになると、背負っていた一部を下ろせたようで楽しいでしょうね。そこに至るまでには、永い年月が必要です。「産まれたるちごの大人になる」までに、暗い小道で道を外れてしまう人こそ、寄り添う人が必要なのでしょう。

余禄(2004.9.17 毎日新聞)

「ゆくすえはるかなるもの」の一つに「産まれたるちごの大人になるほど」を挙けたのは「枕草子」の清少納言だ。人が大人になるのは誰にとっても長い道のりである。その先にはどこへ続くとも知れぬ分かれ道や深い森、危ない底なし沼も待っている
一人の女児から大人になる道を永遠に奪い去り、もう一人の女児心に長く続くであろう暗く狭い道を歩ませることになった長崎県佐世保市の小6同級生殺害事件である。その少年審判で、加害女児を自立支援施設に送致するなどの保護処分が決まった
11歳の女児に同級生の命を奪わせたのはいったいどんな魔物なのか-家庭裁判所の決定を通して、そんな加害女児の心を探った魔が明らかにされるのを見守っていた人もいただろう。だが決定を読む限り、起こった惨事に見合うような異形のものの姿は見当たらない。感情表現に不器用で、怒りをコントロールできず、ホラー小説が好きな子は珍しくない。もしかしたら鑑定が不十分だったのだろうか。いや、もともと、誰にでも分かるような原因を女児の心の中に求めるのが無理だったのではないか
「子どものすべては理解できないと分かったうえで、理解する努力を続けてください。それぞれのやり方で」。
被害者の御手洗怜美さんの父啓二さんはそう手記に書いた。恒美さんを奪い去った出来事の真実を知ることのできないもどかしさと無念の中で記された真実の言葉である。
大人への長い道のりで子供とって最も大切なものは、親や大人に見えない小道を通って育っていくのに違いない。だがその小道は恐るべき暗闇へと続いていることもある。親のでさること、できないこと、やらねばならないこと。それそれをもう一度見つめ直したい。

 

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