These foolish things

音楽を中心に新しいもの、古いものをなどMy Favaritesを。時には映画やWho's Whoなども

逃げるは恥だが役に立つ

逃げるは恥だが役に立つ(TVドラマ)



気づくのがおくれて物語も後半になってから見始めたのですが、とんでもないドラマでした。内容が余りに凄くて圧倒されたため、放送が終わった今になっても、'群盲象をなでる'みたいなもので、とても全体の感想を書くことが出来そうにありません。なにより、拗らせ理系の独身男が出てくるストーリーは身につまされました。。

20161224f.jpg

このドラマは現在の日本の社会が抱えている色々な問題、例えば安定した職業につけず低賃金に甘んじざるを得ない就職難、リストラ、高齢になっても結婚しない/あるいは出来ない若者達、女性達が直面しているガラスの天井、性的マイノリティ差別の問題など、を逃げずに取り上げつつ、一方的に意見を押し付けるでもなく、視聴者自身に考えされるよう構成されていました。


登場人物も主人公の二人からして、何事も感情でなく理詰めで考え、部屋の隅の僅かな埃やガラスの水滴の跡まで気にするほどの潔癖症の上、自尊感情が低く女性とは壁を作って関ろうとしない理系の悪い見本のような平匡と、院卒ながら就職に失敗した無職でかつ、積極的に口を挟む性格が災いして過去に小賢しいと言われたことがトラウマとなってしまっているみくりという、それぞれ欠点を抱えている人物でした。また、周りの人たちも同じように何かしら普通でない部分を持っています。

主人公の二人はともに頑固なところがありますが、最終話で平匡が言ったように、人を見下したりぜずお互いのやりとりのなかで相手の身になって考えていることを想像することが出来るよう次第に変化したことで、に殻を少しずつ破って素直な素の自分をさらけ出せるように変わっていくことができたのだと思います。

全編、セリフのほとんどが名セリフだったと思いますが、以下特に気になった部分です。

みくり「好きの搾取」→これは聞いた瞬間にショックを受けました。たった一言でどんな解説番組よりもインパクトが大きく、考え込んでしまいました。

平匡「みくりさんが閉じたシャッターは、いつか僕が閉じたものと同じかもしれない。だとしたら、僕は開け方を知っている。何度も何度も呆れるほど、見捨てずにノックしてくれたのは他の誰でもないみくりさんだ。

20161224b.jpg


平匡「生きていくのって面倒くさいんです。それは一人でも二人でも同じで、それぞれ別の面倒くささがあって、どっちにしても面倒くさいんだったら、一緒に居るのも手じゃないでしょうか。
→私の30代も似た感じだった。一人で衣食住の最低レベルは何とかできるがそれだけで良いのか。逃げていないで、他の人と関りあって一緒に生きていくのも良いのではないかとようやく思い始めたことがあったので、平匡と少し似ていた。

二人「私達を縛る全てのものから、目に見えない小さな痛みから、いつの日か解き放たれて、時に泣いても笑っていけますように。たくさんの道の中から思い通りの道を選べたり、選べなかったり。どの道も面倒くさい日々だけど、どの道も愛おしい日もあって、逃げてしまう日があっても、深呼吸して別の道を探してまた戻って、いい日も悪い日もいつだってまた火曜日から始めよう

20161224c.jpg

百合、若さを見せつける相手に対し「今あなたが価値が無いと切り捨てたものは、この先あなたが向かっていく未来でもあるのよ。自分がバカにしていたものに自分がなる。それって辛いんじゃないかな。私達の周りにはね、たくさんの呪いがあるの。あなたが感じているのもその一つ。自分に呪いをかけないで。そんな恐ろしい呪いからは、さっさと逃げてしまいなさい。

20161224e.jpg



登場人物には悪人が登場せず、またいじめも無くお互いに責めたり足を引っ張ったりしない関係で、普通に生きている人たちを描く得がたいドラマでした。「逃げるは恥だが役に立つ」は過去好きだったドラマである、「ちゅらさん」や最近の「あまちゃん」や、「今日、会社休みます」に通じるものがあると思いましたが、これらのドラマを越えてしまったような感じがします。

TBSさん、いいドラマをありがとうございました。短い時間だけど楽しかった。逃げ恥ロスは強力に続きそうな予感がします。


関連記事

この記事に対するコメント


この記事に対するコメントの投稿

















この記事に対するトラックバック

トラックバックURL
→http://77117c.blog118.fc2.com/tb.php/257-e4149d72
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
カレンダー

最近の記事
FC2カウンター

最近のコメント
カテゴリー
ツイッター

月別アーカイブ

リンク
プロフィール

Groove

Author:Groove
音楽(クラシックと演歌以外)と、映画、PCの日々。古い話を含め、お気に入りを書いていきます。

ブログ内検索

RSSフィード