These foolish things

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増田れい子さん 風の行方

増田れい子さん 「風の行方」

003_20121223125633.jpg 2012年も年末となったある日、新聞の片隅に増田れい子さんの訃報記事が掲載されていました。増田さんを知ったのは1981年ごろ毎日新聞に連載されていた、私の紳士録と題する記事でした。この連載では本人の言によると、「いばらない男」たちの生き方とその志を紹介していました。当時、登場人物たちの偏見を持たない生き方に影響を受け、著者の増田れい子さんの本を読むようになりました。

001_20121223125632.jpg(連載をまとめた本)

ジェンダーフリーを否定する人達は、現代でもなお残っていますが、当時ではめずらしかった機嫌良く人生を愛することができる男たちは30年近くたった今日では、かなり常識に近くなってきたように思います。増田さんは、このブログでこれまでにリストアップしてきた私淑した人達、の一人でもありました。このような人を80年代初めに編集委員という重要なポストにおいた毎日新聞の懐の深さと卓見にも改めて感謝しています。


気になってスクラップ保存した記事の一例です。

花見忠氏(当時上智大学法学部長)
「男は仕事、女は家庭という世にありふれたひとつの偏見を、ぼくは持だなかった。なぜ持たなかったか、というと、それは、ぼくが学界の道を選んだからです。学者は、偏見を持ってはならない。偏見はぼくの敵なんです。偏見とは、心のごとを一定の枠に入れて見ること。男について、女について、結婚について、こうあるべきというきめつけ方を、ぼくはとらなかった」

友人樋口恵子さんの寸評
私の男性観をくつがえした恩人です。男も生活を愛せる人種なのだと、花見さんを知って確認出来たわけです。什事も生活も愛廿るのがほんとうの男の人なんですね。ですから花見さんを契機に、私は男の人に希望を持ちはじめたの。(中略)いつもキゲンのいい人で、そこが値打ち。というのは、男社会だというのに、男の入ってキゲンの悪い人が多いのね。女のキゲンの悪いのは当然なのに、世の中、逆なんですよ。花見さんは笑顔で心のごとを処理出来るゆとりの名人なのね。
002_20121223125633.jpg
上 筀一郎氏(児童史研究家)

「上さんってダメね」といわれつけている。何かダメなのか。何でダメなのか。
一、妻の女性史研究家山崎朋子さんより有名でない
二、収入が朋子さんより下だ
三、トクにもならない仕事を平気でしている
四、台所仕事をする
五、有名大学卒でない。
結構じゃないですか。私にいわせれば、この五つの理由によって、上さんは紳士の中の紳士たり得ている∧である。(中略)「人を支配したり圧迫したい衝勣って、人間にはあるわけですよ。でも自分がそうされたらイヤでしょう。家事だってそう。イヤですよ。だから人に押しつけないだけのことです」

男らしい男って、どういう人のことをいいますか、とそんな話になったら、上さんはいった。「いばらない男、ですね」この「私の紳士録」、別名いばらない男列伝のつ心りでいる。


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