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映画 「のだめカンタービレ 最終楽章 後編」

のだめカンタービレ 最終楽章 後編


後編表紙


前編の記事
で後編への期待を記し、今年4月に実際に上映劇場に複数回(たぶん2回)足を運んで鑑賞しながら、当時はなぜか筆が進まず、記事にできませんでした。その理由は、自分でもはっきり分かりませんが、たぶん、後編への期待があまりに大きすぎたせいか、映画館での鑑賞時は大勢の観客の中で集中できかったせいか、あるいは映画中のアニメなどのギミックのせいだったのかも知れません。

   悪魔ミルヒーの誘い


今回、DVDが発売になったので、改めて鑑賞したところ、かなり印象が変わっていました。後編では先に音楽の高みに上った千秋に対して、のだめの焦燥や嫉妬、絶望と再生が描かれます。目標は千秋との共演だとしても、のだめが音楽と真剣に向き合った時に、当の千秋は自分以上に自分らしい演奏をRUIと完璧にやってしまいます。さらに、のだめが絶望のなかでミルヒーの悪魔(?)の誘いを受けて、最高の指揮者/オーケストラと共演して、高い音楽の次元に到達させてもらった結果、千秋の指揮ではあれ以上の演奏は無理として、音楽と恋愛感情を一緒にしていた、のだめは、再び奈落の底に落とされてしまいます。
打ち込めされた状況のなかで、思いがけず、音楽の原点とも言うべき打楽器によって、音楽の楽しさを初心に帰って理解したのだめは、さらに千秋と再びピアノ二重奏を行うことで、ずっと自分が抱えてきた音楽と恋愛のリンクをやっと断ち切ることができたのだと思います。
連弾再び


私はクラシック音楽家の世界は全く知りませんが因画な商売だと思いました。過去の音楽家の作曲した楽譜を、完璧に演奏することはもちろん、その曲の時代背景や作曲家の感情まで理解して、自分なりの解釈で演奏を作り上げ、それを演奏のたびに、さらに向上させていかねばなりません。学者や研究者の世界に似て、トップレベルではもはやお手本はなく、常に研鑽して自分を変えていかねばなりません。知人に小さいころからずっと先生について練習しヨーロッパ留学後、プロの演奏家として活動をしている知人が何人かいますが、凡庸な私にはまるで、縁のない厳しい別世界なのでしょう。そうした孤独な世界で、「いくら苦しくとも、気が遠くなるような孤独な戦いが待っていようとも、こんな喜びがあるから何度でも立ち向かおうと思う」と、理解しあえる共演者やオーケストラはお互いの音楽家としての存在を肯定しあえる無二の存在となるだと思います。レベルは違っても天才が努力している分に比べれば僅かでも、凡人も努力せねば。

夢の共演



映画では、尺のせいか、コミック版にあった、私の気に入ったシーンである、千秋の父雅之との確執から解放、のだめのミルヒーとの共演後の傷心しての放浪、オケがリハーサルで「コンクールにでた事もない得体の知れない小娘の演奏にびっくりして、次第に彼女の音楽を一緒に作りあげたいと変わっていうシーン、千秋がのだめに拒絶されて放心状態となるシーンなどはなく、また病気をかかえているミルヒーがのだめとの共演により、生きる希望を取り戻すシーン、ターニャ等その他の登場人物が抱えているそれぞれの課題は提示されておらず、前編/後編とも主役二人に焦点が当っていました。コミック/アニメと並んで映画もこれでまた別ののだめ物語だったと、改めて見直して感じました。

公開収録(2007年夏)に参加したドラマ版から、アニメ版、映画(前編/後編)と長い間楽しませて頂きました。関係者に感謝します。

過去記事へのリンク
のだめカンタービレ(1)
のだめカンタービレ(2)
のだめカンタービレ(3)
のだめカンタービレ(4)
のだめ in ヨーロッパ
のだめコミック
映画 最終楽章 前編




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