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パーマネント野ばら(1) 初日舞台挨拶

映画「パーマネント野ばら」(1) 初日舞台挨拶

東京渋谷に公開初日(5.22)の舞台挨拶付き上映に行ってきました。最初の新宿の会場では沢山の出演者が挨拶に登場したようですが、シネセゾン渋谷では、吉田大八監督、菅野美穂さん、江口洋介さんの3人でした。
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映画は西原理恵子さんの原作(過去の記事も書きましたが西原さんの最高傑作だと思っています)とはかなり異なったオリジナルの内容になっていました。原作を通して流れている、田舎の漁村での少女達の将来に対する不安、成長してどうしようもない男たちと所帯を持ってから、多くの辛苦を重ねても「いないよりまし」と最後には許してしまう、たくましくて猥雑で、それでいて男にはからっきし弱い女たちの物語、とは少し趣が変わっていました。

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菅野美穂さんや小池栄子さんは、原作どおりのイメージで熱演しており、また原作でのセリフやシーンはもちろん随所に現われるのですが、どこかきれいごとに過ぎる感じが否めませんでした。相手役のカシマも原作ではいい年のおじさんですが、映画では好青年のため、似合いのカップルに見えてしまい、原作の夢のような儚さが薄れた感じがしました。

0001a.jpg (りえぞうと2ショット)

あの西原さんの世界を映画にすることは、「パーナネント野ばら」では特にむづかしいのかも知れません。男性監督で、パーマネント野ばらに集まる女性を描くのは、なお、幻想を捨てきないか、完全には理解できず、最後まで踏み込めない等困難な面があったかも知れません。「女の子ものがたり」の時のように、最初から涙がほほを伝って落ち続け、泣きどうしかと覚悟して行きましたが、下に書いたように数回ジーンとしましたが、滂沱の涙とはまでは行きませんでした。周りの人もおなじような感じでした。原作であったうそつきで遊園地から引きずり出て自殺してしまうけいちゃんや、ダメ亭主の腹をマグロ包丁で捌いてしまうおばさんなど、多くの印象深い人達も登場しませんでした。
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それでも、男運が悪く、今で言うDVを受け続けた相手の男がが死んでも泣かなかったともちゃんが、猫が死んだ時には号泣するシーンや、みっちゃんの父が呆けて、貧乏でも一家が一つになっていたころに電柱を切って米などを横流しして一家を支えたころに戻って、チェーンソーでまた電信柱を切断するシーン等は心に残りました。

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主人公の菅野美穂さん演じるともこは一見普通に見えながら、野ばらでパンチパーマのおばさん達の相手をしている時と、カシマに逢っている時の少女のような素直な表情を見せる時で、全く別の表現をしていて見事でした。最後の砂浜のシーンのなおことミッチャンの会話はお互いを理解しながら、あえてアドバイスをしないで見守っている女友達同士が、心を通い合わせる名シーンでした。なおこはこの後、どう生きるのだろうと考えてしまいます。


原作は圧倒的な迫力を持っており、、これに対して映画という媒体の違いもあって及ばないもの、あの猥雑でかつ力強さ、純粋さや神々しさを合わせもった内容をよくまとめたと思いました。この後、何回も見ていると好感度がだんだんアップしてくる気がします。

原作「パーマネント野ばら」の記事へのリンクはこちら

菅野美穂さんは映画の中のナチュラルな感じと違い、舞台挨拶では、ばっちりメークしていましたが、話ぶりなどは、時々素に近いとおもえる感じがしました。観客は女性がほとんどだと思って行きましたが、男女半々のような感じでした。西原ファンと菅野ファンということかもしれません。
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