These foolish things

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逃げるは恥だが役に立つ

逃げるは恥だが役に立つ(TVドラマ)



気づくのがおくれて物語も後半になってから見始めたのですが、とんでもないドラマでした。内容が余りに凄くて圧倒されたため、放送が終わった今になっても、'群盲象をなでる'みたいなもので、とても全体の感想を書くことが出来そうにありません。なにより、拗らせ理系の独身男が出てくるストーリーは身につまされました。。

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このドラマは現在の日本の社会が抱えている色々な問題、例えば安定した職業につけず低賃金に甘んじざるを得ない就職難、リストラ、高齢になっても結婚しない/あるいは出来ない若者達、女性達が直面しているガラスの天井、性的マイノリティ差別の問題など、を逃げずに取り上げつつ、一方的に意見を押し付けるでもなく、視聴者自身に考えされるよう構成されていました。


登場人物も主人公の二人からして、何事も感情でなく理詰めで考え、部屋の隅の僅かな埃やガラスの水滴の跡まで気にするほどの潔癖症の上、自尊感情が低く女性とは壁を作って関ろうとしない理系の悪い見本のような平匡と、院卒ながら就職に失敗した無職でかつ、積極的に口を挟む性格が災いして過去に小賢しいと言われたことがトラウマとなってしまっているみくりという、それぞれ欠点を抱えている人物でした。また、周りの人たちも同じように何かしら普通でない部分を持っています。

主人公の二人はともに頑固なところがありますが、最終話で平匡が言ったように、人を見下したりぜずお互いのやりとりのなかで相手の身になって考えていることを想像することが出来るよう次第に変化したことで、に殻を少しずつ破って素直な素の自分をさらけ出せるように変わっていくことができたのだと思います。

全編、セリフのほとんどが名セリフだったと思いますが、以下特に気になった部分です。

みくり「好きの搾取」→これは聞いた瞬間にショックを受けました。たった一言でどんな解説番組よりもインパクトが大きく、考え込んでしまいました。

平匡「みくりさんが閉じたシャッターは、いつか僕が閉じたものと同じかもしれない。だとしたら、僕は開け方を知っている。何度も何度も呆れるほど、見捨てずにノックしてくれたのは他の誰でもないみくりさんだ。

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平匡「生きていくのって面倒くさいんです。それは一人でも二人でも同じで、それぞれ別の面倒くささがあって、どっちにしても面倒くさいんだったら、一緒に居るのも手じゃないでしょうか。
→私の30代も似た感じだった。一人で衣食住の最低レベルは何とかできるがそれだけで良いのか。逃げていないで、他の人と関りあって一緒に生きていくのも良いのではないかとようやく思い始めたことがあったので、平匡と少し似ていた。

二人「私達を縛る全てのものから、目に見えない小さな痛みから、いつの日か解き放たれて、時に泣いても笑っていけますように。たくさんの道の中から思い通りの道を選べたり、選べなかったり。どの道も面倒くさい日々だけど、どの道も愛おしい日もあって、逃げてしまう日があっても、深呼吸して別の道を探してまた戻って、いい日も悪い日もいつだってまた火曜日から始めよう

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百合、若さを見せつける相手に対し「今あなたが価値が無いと切り捨てたものは、この先あなたが向かっていく未来でもあるのよ。自分がバカにしていたものに自分がなる。それって辛いんじゃないかな。私達の周りにはね、たくさんの呪いがあるの。あなたが感じているのもその一つ。自分に呪いをかけないで。そんな恐ろしい呪いからは、さっさと逃げてしまいなさい。

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登場人物には悪人が登場せず、またいじめも無くお互いに責めたり足を引っ張ったりしない関係で、普通に生きている人たちを描く得がたいドラマでした。「逃げるは恥だが役に立つ」は過去好きだったドラマである、「ちゅらさん」や最近の「あまちゃん」や、「今日、会社休みます」に通じるものがあると思いましたが、これらのドラマを越えてしまったような感じがします。

TBSさん、いいドラマをありがとうございました。短い時間だけど楽しかった。逃げ恥ロスは強力に続きそうな予感がします。



響け!ユーフォニアム2

響け!ユーフォニアム2


2期に入って、あの充実していた1期に比べてもさらに一段パワーアップしていると思う。1期に比べ特に人間関係、それも過去の軋轢などから色々問題を抱えながら、普段は何事もないよう振舞っている2年生や3年生などの上級生に焦点があたっていることが多いと感じる。上級生になると、受験や将来のことが現実味を帯びた問題となって壁となって現れ、迷うことも多いのだろう。さらに大学生の姉の将来に向けての葛藤との関係など身につまされるシーンが続いて、嗚咽あるいは号泣の日々が続いている。

1.孤高を貫き、別の高みにいたあすか先輩
三年の秋になっても、関西さらに全国とコンクールに出場することになり、部活を続けていて受験を心配する母親と対立し、心ならずも退部しようとしていた。戻ってほしいと久美子に言われ、

「そんなこと言えるほど、その人たちの事を知ってるのかなあって思って 境界線ひいて、踏み込む事は絶対にしなかった…、気になって近づく癖に、傷付くのも傷付けるのも怖いから、なあなあにして、安全な場所から見守る そんな人間に、相手が本音を見せてくれていると思う あたしがこのままフェードアウトするのがベストなの 心配しなくても、みんなすぐ私の事なんか忘れる」

と本心を隠した返事をするものの、ついに、久美子の押し殺していた感情が表に出て

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「だったらなんだって言うんですか!先輩は正しいです!部のこともコンクールのことも全部正しい!でもそんなのはどうでもいいんです!あすか先輩と本番に出たい!私が出たいんです!

子供で何が悪いんです!先輩こそなんで大人ぶるんですか!全部わかってるみたいに振舞って!先輩だってただの高校生なのに!先輩、お父さんに演奏聴いて貰いたいんですよね?誰よりも全国行きたいんですよね?我慢して諦めれば丸く収まるなんて、そんなのただの自己満足です!諦めないで下さいよ…後悔するってわかってる選択肢を、自分で選ばないで下さい諦めるのは最後までいっぱい頑張ってからにして下さい!私は、あすか先輩に本番に立ってほしい!あのホールで先輩と一緒に吹きたい!先輩のユーフォが聴きたいんです!」

と一気にぶちまけたことで、あすか先輩の心を覆っていた厚い鎧を引き剥がして、等身大の18歳としての素直な感情を引き出すことに成功した。

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その後は「まずいねェ~、カッコ悪いわ。夏紀、良く見ておきなよ 明日から、こんな姿もう見られないから」と信頼できる相手には弱い自分をそのまま見せられるようになるまでに変わっていき、夏紀に「嬉しいです! 先輩のカッコ悪いところ、殆ど見たことなかったから」と共感されるまでになった。

2.吉川優子先輩と中川夏紀先輩
去年のゴタゴタで、入部を誘ってくれた一人しかいなかった友人が退部したあとモチベーションがないまま、オーボエを続けていた鎧塚みぞれ先輩がその友人を「だって…、私には、希美しかいないから、拒絶されたら」と殻をかぶって、おびえていたのに対し、

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「バカ!あんたマジでバカじゃないの 何が好き好んで嫌いな奴と行動するのよ 私がそんな器用なことできるわけがないでしょ。みぞれは私のこと友達と思っていなかったわけ」とぶちまけるシーン。中川夏紀と吉川優子先輩はお互いを深くわかっている友人関係だと思っていたが、2期に入って部全体にも気を使っているシーンが増えてきた。さすが2年生、昨年度の部のゴタゴタをくぐり抜けてきた経験は無駄ではなかった。

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みんな少しずつ成長していく、大人になるという意味でなく。



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