These foolish things

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映画「ツレがうつになりまして」

映画「ツレがうつになりまして」


前から気になっていましたが、レンタルが開始されたので観ることができました。

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几帳面な主人公の幹男(ツレ)を漫画家の晴子(ハルさん)が支えて病気の始まりから小康状態になるまでを描いていました。ハルさんはツレの病気を知ったあと、ツレに対し「会社を辞めないと離婚」と治療に専念させます。また、ツレのうつにつきあっているうち、それまで自分の描く漫画に自信が持てずにいたのが、ツレからも影響を受けて自分を肯定できるようになり、「ツレがうつなので仕事を下さい」とありのままの事情をさらけ出して出版者に依頼するなどお互いに影響しあって変化していきます。完璧に対応をしていると思われたハルさんが原稿の締め切り間際で自分が一杯になっているとき、ツレに切れてしまうシーンが反って現実味が感じられました。
 
 

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映画の終わりでもツレは完全には回復していません。うつは他の病気と同じように病気の1種であり、患者毎に症状や重症度、治療法も異なり、現実はこの映画のように治療がうまくいく例のほうが少ないのでしょう。私自身はうつの経験はありませんが、身近に何人かうつにかかった同僚がいましたが、何年たっても症状は良くなったり悪くなったりで、なかなか回復しませんでした。当時、御家族や主治医に相談したりの対応はしましたが、主治医は「少しずつ治療出社してみては」と言っているのに、会社や産業医は「中途半端だったら出社に及ばず」との態度で、私も同僚としての限界から結局なにも手助けできませんでした。ツレもハルさんが一日中家にいて見守っていてくれること、しかも別収入の道があるなど環境にも恵まれていたと思いました。重 い荷物を一人で背負っている人ほど重さに耐えられないのでしょう。その人を肯定し、かつ荷物も分かち合わなければうつは改善しません。


001_20120513101413.jpg画はあまり重症でない患者の少し理想的な経過を描いていて、実際はもっと厳しい現実のなかにあると思います。それを そのまま表現しては商業映画にならないし、この映画はうつという病気があるということ、それは病気の一種なので(だれでも罹る可能性があり、直る可能性があるということ)を一般に知ってもらい、偏見から解放するためにも意義があると思いました。


女性の漫画家の映画では女の子ものがたりや、毎日かあさんがありました。前者は自分が描きたかったことを見つけるという点で、後者は病気の相方を抱えるという点で本作に近いものがありました。(後者は主人公が西原で子供を持っているだけさらにパワフルでした。)



テーマ:日本映画 - ジャンル:映画


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