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最近みた映画 「かもめ食堂関連」

最近みた映画 (映画かもめ食堂 関係)


かもめ食堂
の何気ない佇まいが、気に入ったので、関連する映画を見てみました。


プール
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タイの菊子(もたいまさこ)の家で手伝いをしている京子(小林聡美)のところに、そりの合わない娘のさよ(加奈)が訪ねてきた数日間を描いた映画。かもめ食堂では異邦のフィンランドで全くの他人同士で問題を抱えた日本人や現地のフィンランド人が詮索しない、互いに頼りあわない大人の関係を保ちつつも、つかの間の「袖の触れ合い」をする佳品だったのに対し、本作品は親子の相克も中途半端で解決の兆しもはっきりしない、せっかくタイという仏教国で舞台を持ちながら、タイ人と関係もほとんどなく、余命が短いと告白する菊子についても生き方がストーリーに現われず、物足りませんでした。涅槃仏や映画の題名のプールはでてくるのですが、何のために登場させたが不明でした。せっかく加瀬亮さんなど芸達者を揃えているのに。残念。過去のBC映画の日々の採点(5点満点)でいくと1点です。

めがね

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ユージ(光石研)と、関係がよくわからないサクラ(もたいまさこ)がやっている沖縄か奄美の南の島の宿に携帯のつながらないところを求めてタエコ(小林聡美)が訪ねるストーリー。宿に客がくるのがおかしいような振舞をし、その都度、不審そうに顔を見合わす宿の人たち。ずっと続く、だれもこないさとうきび畑のなかの白い道をトランクを引きずっていったりきたりする主人公。携帯電話がない場所に行かなくても、都会にいたままでも捨ててしまえばいいし、日常から離れるのなら、重いトランクを捨てたらと言いたくなりました。スローライフも実際に現地で生活するとそれなりに、大変なことが多くあると思うのですがそれも宿の人たちからは感じられず、途中で変わった宿泊人に作業をさせる宿の意味も不明で、かもめ食堂の荻上監督なのに残念。5点満点で0点

上の2点が残念だったので、次はお口直しに見た料理に関係する映画です。以下の2つは、食べることの重要さ、生きることとの関り、料理作りの手際、料理のおいしさ(おいしそう)などによって、それぞれ見応えがありました。



食堂かたつむり

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主人公の倫子(柴咲コウ)が都会で同棲相手に開店費用を持ち逃げされ、ショックで声も出なくなって母ルリコ(余貴美子)の元に戻り、離れでレストランを開く。一日客は一組で料理はおまかせだが、食べた人は皆、願いがかなう。客として来た喪服を着た老婆(江波杏子)が、最初は表情がわからないほども映像も暗く、ずっと下を向いていたのが、フルコースの料理を食べていくうち、ベールをとり、手袋を外し、ショールを脱いで手づかみで肉をほうばるまでに変わっていくシーンは、生の根源に食があることを意味しているようで、演技とあいまって見とれました。私生児として生んだことで対立していた母親が亡くなったあと、本当の気持ちが分かったシーン、映画の最後でペットとして飼っていたブタを料理し、自分が客となって頂き、表情が変わって、「おいしい」と言葉も戻って倫子にも幸せがやってくるシーンなども、ベタかも知れないが良かった。柴崎コウさんは、少林少女以来。声を出せないという設定でしたが、目に力があり、表情のみで感情を良く表現していました。CGやアニメ満載で子ぎつねヘレンみたいでした。3点(5点満点)。


のんちゃんのり弁

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ダメ亭主と別れて実家に戻った主人公の小巻(小西真奈美)が、仕事をしようと試みるものの、世間しらずで、子供がいるため午前中の仕事を探したりするもののうまく行かない。得意な料理で作った娘の弁当が幼稚園で評判になり、次第に評価が広がっていくうち、幼なじみとふと入った小料理店「ととや」でのサバの味噌煮に感動して、弟子入り志願し、紆余曲折の元で朝だけお店を借りて開店できることになる。料理屋の主人(岸辺一徳)に「子供の手だ」と言われたり、家庭料理と職業としてお金を貰って作る料理との違いを教わって、甘ちゃんだった主人公が成長して行く(「金をもらうのはわるいことではない。なにもせずにもらうのがわるいこと」などと教えられていました。)。最後近く開店準備をしながら、小巻が泣き出すシーンは、これまでの修行の思い出、プロとしてのスタートラインに立てた嬉しさ、これからの厳しさに対する不安と自覚などが交ざったいい場面でもらい泣きしました。ラストシーンは子供の初給食の日だったのも、子供も親も、次の段階に進むことを意味していていい場面でした。なにより料理が全部おいしそうでした。3.5点(5点満点)。

こうしてみると、パーマネント野ばら、のんちゃんのり弁、食堂かたつむりなど、一旦就職や結婚などして家を出た娘が母親の元に戻って新規巻き直しをするというパターンの映画が多いです。過去のしがらみからの解放、新しい行き方の模索などを描くのに良いシチュエーションなのでしょうか。しがらみにがんじがらめの男は主人公として登場しませんね。



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映画 「のだめカンタービレ 最終楽章 後編」

のだめカンタービレ 最終楽章 後編


後編表紙


前編の記事
で後編への期待を記し、今年4月に実際に上映劇場に複数回(たぶん2回)足を運んで鑑賞しながら、当時はなぜか筆が進まず、記事にできませんでした。その理由は、自分でもはっきり分かりませんが、たぶん、後編への期待があまりに大きすぎたせいか、映画館での鑑賞時は大勢の観客の中で集中できかったせいか、あるいは映画中のアニメなどのギミックのせいだったのかも知れません。

   悪魔ミルヒーの誘い


今回、DVDが発売になったので、改めて鑑賞したところ、かなり印象が変わっていました。後編では先に音楽の高みに上った千秋に対して、のだめの焦燥や嫉妬、絶望と再生が描かれます。目標は千秋との共演だとしても、のだめが音楽と真剣に向き合った時に、当の千秋は自分以上に自分らしい演奏をRUIと完璧にやってしまいます。さらに、のだめが絶望のなかでミルヒーの悪魔(?)の誘いを受けて、最高の指揮者/オーケストラと共演して、高い音楽の次元に到達させてもらった結果、千秋の指揮ではあれ以上の演奏は無理として、音楽と恋愛感情を一緒にしていた、のだめは、再び奈落の底に落とされてしまいます。
打ち込めされた状況のなかで、思いがけず、音楽の原点とも言うべき打楽器によって、音楽の楽しさを初心に帰って理解したのだめは、さらに千秋と再びピアノ二重奏を行うことで、ずっと自分が抱えてきた音楽と恋愛のリンクをやっと断ち切ることができたのだと思います。
連弾再び


私はクラシック音楽家の世界は全く知りませんが因画な商売だと思いました。過去の音楽家の作曲した楽譜を、完璧に演奏することはもちろん、その曲の時代背景や作曲家の感情まで理解して、自分なりの解釈で演奏を作り上げ、それを演奏のたびに、さらに向上させていかねばなりません。学者や研究者の世界に似て、トップレベルではもはやお手本はなく、常に研鑽して自分を変えていかねばなりません。知人に小さいころからずっと先生について練習しヨーロッパ留学後、プロの演奏家として活動をしている知人が何人かいますが、凡庸な私にはまるで、縁のない厳しい別世界なのでしょう。そうした孤独な世界で、「いくら苦しくとも、気が遠くなるような孤独な戦いが待っていようとも、こんな喜びがあるから何度でも立ち向かおうと思う」と、理解しあえる共演者やオーケストラはお互いの音楽家としての存在を肯定しあえる無二の存在となるだと思います。レベルは違っても天才が努力している分に比べれば僅かでも、凡人も努力せねば。

夢の共演



映画では、尺のせいか、コミック版にあった、私の気に入ったシーンである、千秋の父雅之との確執から解放、のだめのミルヒーとの共演後の傷心しての放浪、オケがリハーサルで「コンクールにでた事もない得体の知れない小娘の演奏にびっくりして、次第に彼女の音楽を一緒に作りあげたいと変わっていうシーン、千秋がのだめに拒絶されて放心状態となるシーンなどはなく、また病気をかかえているミルヒーがのだめとの共演により、生きる希望を取り戻すシーン、ターニャ等その他の登場人物が抱えているそれぞれの課題は提示されておらず、前編/後編とも主役二人に焦点が当っていました。コミック/アニメと並んで映画もこれでまた別ののだめ物語だったと、改めて見直して感じました。

公開収録(2007年夏)に参加したドラマ版から、アニメ版、映画(前編/後編)と長い間楽しませて頂きました。関係者に感謝します。

過去記事へのリンク
のだめカンタービレ(1)
のだめカンタービレ(2)
のだめカンタービレ(3)
のだめカンタービレ(4)
のだめ in ヨーロッパ
のだめコミック
映画 最終楽章 前編





テーマ:日本映画 - ジャンル:映画


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