These foolish things

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パーマネント野ばら(2) 

映画「パーマネント野ばら」(2)

その1の記事をアップ後、どうも腑に落ちずいろいろ思い出して考えていましたが、その結果、またしても私の目が節穴だったことに気がつきました。

以下ネタバレ含みます。


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他の 登場人物は、ダメ亭主でも一応、生身の相手がいるのに対し、主人公のなおこは「好きな男のいなくなったあとのふとんは砂をまいたようだ」の女のように、今恋愛の対象とすべき相手もおらず、高校生のときに好きだった今はもういない教師との思い出の中に、物語を作って入り込んでいたのでした。

それはもう、少し狂っているのかもしれません。あるいは空想癖に留まっている段階かもしれません。
みっちゃんや友達、母親、子供のももまでも、周りの人達はみんな、なおこのそうした心情を理解した上で、見守っていたのでした。そう思い至った時、突然泣けてきました。「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」の吉田監督、映画を絶賛して2回みて2回泣いた西原理恵子さん、菅野美穂さん。ごめんなさい。

その(1)の記事はこちら


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パーマネント野ばら(1) 初日舞台挨拶

映画「パーマネント野ばら」(1) 初日舞台挨拶

東京渋谷に公開初日(5.22)の舞台挨拶付き上映に行ってきました。最初の新宿の会場では沢山の出演者が挨拶に登場したようですが、シネセゾン渋谷では、吉田大八監督、菅野美穂さん、江口洋介さんの3人でした。
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映画は西原理恵子さんの原作(過去の記事も書きましたが西原さんの最高傑作だと思っています)とはかなり異なったオリジナルの内容になっていました。原作を通して流れている、田舎の漁村での少女達の将来に対する不安、成長してどうしようもない男たちと所帯を持ってから、多くの辛苦を重ねても「いないよりまし」と最後には許してしまう、たくましくて猥雑で、それでいて男にはからっきし弱い女たちの物語、とは少し趣が変わっていました。

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菅野美穂さんや小池栄子さんは、原作どおりのイメージで熱演しており、また原作でのセリフやシーンはもちろん随所に現われるのですが、どこかきれいごとに過ぎる感じが否めませんでした。相手役のカシマも原作ではいい年のおじさんですが、映画では好青年のため、似合いのカップルに見えてしまい、原作の夢のような儚さが薄れた感じがしました。

0001a.jpg (りえぞうと2ショット)

あの西原さんの世界を映画にすることは、「パーナネント野ばら」では特にむづかしいのかも知れません。男性監督で、パーマネント野ばらに集まる女性を描くのは、なお、幻想を捨てきないか、完全には理解できず、最後まで踏み込めない等困難な面があったかも知れません。「女の子ものがたり」の時のように、最初から涙がほほを伝って落ち続け、泣きどうしかと覚悟して行きましたが、下に書いたように数回ジーンとしましたが、滂沱の涙とはまでは行きませんでした。周りの人もおなじような感じでした。原作であったうそつきで遊園地から引きずり出て自殺してしまうけいちゃんや、ダメ亭主の腹をマグロ包丁で捌いてしまうおばさんなど、多くの印象深い人達も登場しませんでした。
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それでも、男運が悪く、今で言うDVを受け続けた相手の男がが死んでも泣かなかったともちゃんが、猫が死んだ時には号泣するシーンや、みっちゃんの父が呆けて、貧乏でも一家が一つになっていたころに電柱を切って米などを横流しして一家を支えたころに戻って、チェーンソーでまた電信柱を切断するシーン等は心に残りました。

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主人公の菅野美穂さん演じるともこは一見普通に見えながら、野ばらでパンチパーマのおばさん達の相手をしている時と、カシマに逢っている時の少女のような素直な表情を見せる時で、全く別の表現をしていて見事でした。最後の砂浜のシーンのなおことミッチャンの会話はお互いを理解しながら、あえてアドバイスをしないで見守っている女友達同士が、心を通い合わせる名シーンでした。なおこはこの後、どう生きるのだろうと考えてしまいます。


原作は圧倒的な迫力を持っており、、これに対して映画という媒体の違いもあって及ばないもの、あの猥雑でかつ力強さ、純粋さや神々しさを合わせもった内容をよくまとめたと思いました。この後、何回も見ていると好感度がだんだんアップしてくる気がします。

原作「パーマネント野ばら」の記事へのリンクはこちら

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閑話休題(連休はPCのメンテ)

閑話休題 PCのメンテ

連休を利用して、いろいろ問題を抱えていたメインPCのお手入れをしました。
4コアです

CPU
動画エンコードやHDコンテンツの再生で高負荷となってしまうデュアルコアのAthlon 64 X2に代えてクアッドコアのAthlonⅡX4 635(2.9GHz)を導入しました。やはりPropusコアでした。L3キャッシュを持つPhenom Ⅱにしなかったのは、用途からこれで十分だと考えたからです。M/Bは数年前に導入したAMD 690Gチップセット(ソケットAM2)でAM2+やAM3ではありませんが、予めBIOSを対応する最新版に更新しておいたせいで問題なく認識して動作しました。TDP65W→95Wで消費電力や熱が心配なため、最初はM/B付属のC'nQで低負荷時のクロックを下げていましたが、動作がもたつく感じがしたのでK10statを導入して詳細を設定。常用マシンなのでNB電圧や低クロックの限界まで詰めていません。また、AM2マザーのせいかCPUコア電圧はグレーアウトしてデフォルトから変えられませんがこれでCPUに余裕ができました。
基本を確認  詳細設定  モニタ1

HDD
動画置き場にこれまでの500MBに加え、S-ATAの1.5TB HDDを追加。Acronis True Imageを使って、500GBのHDDのパーティションを切り直し、動画用のドライブとファイルは1.5TBに移動。Crystal Diskinfoでチェックしていたら、交換済みの不良クラスタが見る見る増加していくため、販売店で交換してもらいました。その後は順調です。


電源
最近、PCが負荷や温度に関係なく間歇的に唸るようになったため、発生箇所をチェックしたところ発生源は電源ファンでした。CPUの交換と同時に、数年使ってへたっている可能性のある400Wの電源(Silent King4)本体の交換も考えましたが、出費がかさむため電源ファンだけを交換しました。電源ケースを開けると保証がきかなくという警告ラベルが張ってありましたが、保証期間も過ぎているため強行。ケースがミニタワーで、電源を取り出すにはCPUやドライブを全部取り外す必要があり、時間がかかりましたが、新しい12センチファンを電源に取り付けて半田付けで配線し完了。静かになりました。

ケースファン

CPU交換やHDD追加のせいか、ケース内温度が上昇してHDD温度が50度を超え、アラームが出るようになったので、HDDの取り付け位置を変えてみましたが効果がなく、ケース前面にファンを追加しました。ファンは青色LED付きのものにしました。静音優先で2000rpmにしましたが、HDD温度は5℃位下がって、一応目的達成。これまでファンのLEDは羽に付いていて回転するものと思っていましたが、勘違いで、枠に固定されていました。夜はきれいです。


CPUは、大昔に、導入したPCに載っていたi-DX4をAm5x86に置き換えして150Mで動作させていたころから、K6,K6-2,K6-Ⅲと続いてTB等多くのAthlonを経験し、ずっとAMD一筋です(その前はCyrixでI社のCPUはずっと皆目わからずのままです。)。
メインマシンは安定優先で、あまり挑戦できないことも理由としてあるのですが、以前はPCいじりでトラブルも亦愉しとやっていましたが、歳とともに(20世紀前半生まれです)、短時間で完成させてさっさと使用したいと思いが強まり、過程を楽しむことが少なくなってきました。今回はCPUの交換などによるトラブルもなく、O/Sの再インストールも不要だったため、全体を2日ほどで終了しました。ベアのTBコアでコア欠けを心配していたころに比べればCPU交換も楽になったものです。これでM/Bはしばらく変えなくてもよさそうです。
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テーマ:パソコンな日々 - ジャンル:コンピュータ

女の子ものがたり

おんなの子ものがたり

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先の同名の映画の記事の原作です。映画を見た後で買ってきました。
映画の成人した主人公の漫画家(深津 絵里さん)は登場せず、高校時代の終了までのお話でした。映画では多少万人向けに脚色されていた衣装や容姿も、原作ではみすぼらしく、容赦なく描かれています。主人公ほか3人のおんなの子は、貧しい家に育ち、普通ならまだ将来に希望を持っている年代で、漠然と不安を感じはじめ、中学生や高校生で、親から離され、たった一人で、貧困など厳しい現実の社会に放りだされます。

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友達が、気持ちを押し殺して必死で生きているうち、感情を無くしてしまったかのような、深い穴のような黒い目をもつ大人になったり、宗教に頼って生きているのを見ながら、どうすることもできず、ただ「私はきいちゃんとみさちゃんが好きだ」と言っている、主人公も義父が自殺して「乞食の娘」になってしまいます。

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母親は、家にある財産のほとんどを主人公に渡し、貧困の連鎖を断ち切るために東京に追いやります、「おまえはどこか他人とは違う」と言われていた主人公は幾多の困難の末に成功しますが、他人と違った才能もなく、閉塞した地域の中で生きて行かなければならない大多数の「女の子」は、現実とどう折り合いを付けて生きるのだろうかと思っていました。私も数10年前に高校卒業後、時代閉塞の現状(石川啄木)のような閉塞感、圧迫感を感じていた地方都市から都会に出て、そのままとなりましたが、残っていたらどう生きたのかと思ってしまいます。

nhk02.jpg  nhk01.jpg (鴨ちゃんと)
西原理恵子は先日のNHKの「こころの遺伝子 西原理恵子」で、アジアの子供は親が殺された時でも笑っていることを挙げて、「どん底でこそ笑え」と言っていましたが、きっと友達にも自分にも、それから多くの「女の子」や「男の子」に対してもそう思っているのでしょう。

もうじき映画 パーマネント野ばらの公開(5.22)です。



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