These foolish things

音楽を中心に新しいもの、古いものをなどMy Favaritesを。時には映画やWho's Whoなども

映画のだめカンタービレ 最終楽章前編

映画 のだめ最終楽章 前編

のだめの映画がようやく封切りされたので、近くの劇場に行ってきました。最近は映画はDVDなどでみるのが多くカ映画館できちんとみるのは久しぶりでした。特にクラシック音楽が登場するので音響のいい(THXでしたが)映画館で見ると、大きな音が出せない家での鑑賞とちかって迫力万点です。

1812年    バッハピアノ協奏曲1番 

映画は最終楽章前編で、月9ドラマ枠の連ドラでの日本編、スペシャル枠でのヨーロッパ編に次いで、最後2編のうちの前半という位置づけでした。即ち、長いのだめ物語の最終回の1回前という感です。私はこれまでの放映(録画やDVD)、コミックを持っているため、つながりは理解できましたが、これまでの永い経緯をあまりしらない観客には理解できないことがあったと思います。

映画の内容はスペシャル編で指揮者コンクールで一位になった千秋がダメダメなルー・マルレオケに関って建て直し、コンサートですばらしい演奏でオケを再建するさまを描いた内容が中心で、最後の山場がクライマックスでした。クラシックの曲はあまり知らないのですが、チャイコフスキーの「1812年」や、弾き振りをした、バッハ「ピアノ協奏曲第1番」は良かったす。1812年はロシアとナポレオンとの戦争もテーマのようで、本物の大砲をドラやティンパニーの代わりとして鳴らしていました。

先輩と共演です2   マングース 

千秋がオケに関って立派にコンサートを成功させて、みんなが喝采しているときに、千秋先輩はのだめを置いて先にいってしまったことを、「ずるい」と言って一人で落ち込んで行くのだめが、印象的でした。前編ではほとんどの部分は比較的リラックスして見ることが出きる内容だったのですが、物語の最後となる映画の後編ではさらに、テーマは精神の深みを描くことになると思われます。二人の熱演に拍手(特に、のだめの上野樹里さん、この永い物語が「千秋物語」でなく、「のだめカンタービレ」でのだめが主人公であることを理解しての熱演でした。)

 仲良し  1812年2

(後編への期待)
二人は、それぞれ抱えている焦燥と葛藤、嫉妬などで、共に打ちのめされます。のだめは千秋とRuiの共演で、ずっと描いていた希望の姿を完璧に他人に実現されてしまい、目標を失ってダメージを受け、立ち上がれなくなります。ミルフィーに共演の舞台に引き上げられ大成功しても、なお自分の立つべき位置を見失って彷徨い、これにショックを受けた千秋はかっての俺様キャラから、放心状態になって落ち込んでしまいます。二人の間にある、音楽と恋愛のこんがらかった部分をひもどかないと、二人の行く先が見えてきません。千秋はさらに同業者であり大きな存在である父雅之との相克からの解放という課題も抱えています。これ二人が乗り越えていくさまをどう映画で表現するか。

つづく

4月の後編が待ち遠しい、前編でした

コミックの感想はこちら

先輩と共演です


のだめカンタービレ(コミック完結)

のだめカンタービレ
(コミック完結)

第23巻表紙 

のだめカンタービレは、2008年のTVドラマをずっと見ており、エキストラへの参加もし、本ブログにも数回記事を書きました。原作のコミックもドラマにつられて途中から読み始めましたが、この11月末発売の第23巻で物語は完結しました。全23巻を初めから読み直して見ると、ヨーロッパでの物語は、日本での物語に比べ、さらに音楽はもちろんのこと、抱えている悩み/葛藤/喜びの深さが変化し、レべルアップして別の次元に到達したようなイメージを持ちました。舞台を日本の音楽大学から、クラシックの本場で、生活や歴史にクラシック音楽が根付いていて、著名な演奏家やオーケストラがいるヨーロッパに移して日々精進しているのですから、それも当然かもしれません。

2台のピアノのためのソナタ再び  

ヨーロッパのストーリーで最後に近い第21-22巻が、物語のクライマックスでした。覚醒していない天才のだめがずっと抱いていた、(千秋先輩とのコンチェルト実現)という夢に、ある日、具体的な目標となる演奏曲を見つけた途端、その曲をもう一人ののだめであるRuiに千秋と共演されてしまいます。それも演奏しているRuiが自分に見えるほどに夢のような楽しいコンサートだったため、のだめは自信も希望も全て失い、さらに、逃げ場を求めた千秋先輩にも拒絶され、深く奈落の底に落ちてしまいます。
これをシュトレーゼマンが救い出してロンドン饗とのピアノコンチェルトで、演奏家としてその才能をついに開花させますが、この成功にもかかわらず、のだめは「千秋先輩とでもあれ以上の演奏はできない」と、なお目標を失ったままで深い暗闇のなかをさまよっています。拒絶された千秋ものだめへの思いが否定されたため、俺さまキャラの千秋が初めて、放心状態に陥ったままとなります。ここに来て立場が逆転してしまいます。

千秋は父と邂逅し、話すことで親を認められるようになって、永年の相克がやっと解決し、復活を始めます。(音大のころから見れば、千秋も成長しました。)。のだめは最終巻で千秋と再び思い出の曲を演奏することで、音楽と恋愛を切り離し、今後、それぞれ独立した音楽家としてやっていくための何かをつかんだようです。作者は最終巻をあっさり描いている感じがしますが、まだはっきりとは見えない、広大な二人の未来を暗示しているのでしょう。

新たなスタート

作者の二ノ宮先生は8年間も「のだめ」を書き続けてこられました、クラシック音楽の、いろいろな作曲家、作品、演奏、オーケストラ、さては時代背景なども勉強して、根本を理解し愛情を持って描いていることが、巻末の膨大な資料リストなどからも感じられました。音楽家自身はさておき、偏屈な意見を持ったり、薀蓄を傾けるファン、評論家なども多いと思われるクラシック音楽の世界で、そこに生きる人々の喜怒哀楽を見事に表現して有無を言わせぬ立派な作品でした。のだめや千秋はもちろん、ターニャ、Rui、他の登場人物にも何回も泣かされました。本国ではトップでも本場のコンクールでは、予選落ちして一人ずつ去っていく厳しい世界に生きる人たちの生身の世界を垣間見せてくれました。

私はクラシックは苦手で曲名を聞いても知らないほうが多いため、深く理解できない場面もありましたが、ベトベンのピアノソナタ31番など何曲かは、啓発されて聴いてみたくなりました。

過去記事へのリンク
のだめカンタービレ(1)
のだめカンタービレ(2)
のだめカンタービレ(3)
のだめカンタービレ(4)
のだめ in ヨーロッパ

 


[Read More...]

カレンダー

最近の記事
FC2カウンター

最近のコメント
カテゴリー
ツイッター

月別アーカイブ

リンク
プロフィール

Groove

Author:Groove
音楽(クラシックと演歌以外)と、映画、PCの日々。古い話を含め、お気に入りを書いていきます。

ブログ内検索

RSSフィード