私淑した人々(1) 高橋和巳 |
最初に手にした高橋和巳の文章は、ふとしたきっかけで借りて読んだ「われらの文学」シリーズのなかのある一巻でした。そのなかには柴田翔「されどわれらが日々」、倉橋由美子とともに高橋和己の「悲の器」がありました。それがきっかけで高橋和巳を読むようになりました。自分が最初に購入したのは「捨子物語」でした。ほとんどストーリーが感じられない悲惨で破滅的で全体に混沌とした内容でしたが、最後にこれから育ての親となるような人が現れて、わずかな救いが感じられました。 まだ、古典的教養人とか知識人などという言葉が生きていた時代で、高橋和巳は吉川幸次郎の門下で中国文学の一流の研究者であり、京都大学の助教授いう肩書きからまさに知識人そのものでした。当時の大学生は大学への進学率も低く、一応は選ばれた人であり、そのなかでも大学の教職にある筆者は自他共に認めるエリートそのものでした。そのエリートが思想、文学に傾倒し、次第に正統な学究の道から外れて自ずから信じた文学の道に入って行ったのでした。「憂鬱なる党派」に登場する、戦後すぐに学生生活を送った人たち、の一部の人は、それこそ当時ある位置を占めていた「党派」の思想とどうつきあうかを問われ続けたのでしょう。この小説ではもはや死語となった「六全協」後の学生達の挫折と分裂したその後の日々を描いています。
高橋和巳 堕落 |
牧太郎 雑草の怪物・ハイセイコー |
スクラップブックから 私は競馬はやりませんが、ハイセイコーのことはよく覚えています。競馬では最も重要視されるのが血統で、それで子供の能力や将来性、賞金などが大部分見えてしまう、現代を先取りしたかのような血統による秩序がある競馬ウマでの世界で、その当時、過去の概念を超え、実力だけで成りあがってきたハイセイコーという英雄にみんな自分をなぞらえて、希望を持ったものでした。今と違ってまだ、将来「もしかしたら俺だって」という可能性を信じられた一時でした。その後、負けがかさんで「やはり、夢だった」と、精神的抜け殻のようになったものです。その時代の空気を的確に表現した、寺山修司はやはり、すごい人でした。
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スクラップブックより |
スクラップブックから 映画「愛を乞うひと」を記してから、再度映画全体を見直していますが、随所に挿入される回想シーンで子供だった主人公が親となって、自分の子と向き合うという輪廻が不思議な感じでした。子供も高校生くらいになって親を良くも悪くも理解する、あるいは理解してもらえるようになると、背負っていた一部を下ろせたようで楽しいでしょうね。そこに至るまでには、永い年月が必要です。「産まれたるちごの大人になる」までに、暗い小道で道を外れてしまう人こそ、寄り添う人が必要なのでしょう。
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TVドラマ 「元カレ」 |
TVドラマ「元カレ」 2003夏 TBS系で放送されたドラマ デパートの新入社員の柏葉東次(堂本剛)と、早川菜央(内山理名)、元カノ佐伯真琴(広末涼子)の、三角関係を描いく。新入同士で交際している東次と菜央の前に、念願の広告代理店に入って今や、同じく新入社員でありながら、努力の末、独自の企画を起こすなど実力を発揮し始めた真琴が再び登場してからを描いた作品。最初は知らん顔をしていた東次の新しい相手を見てから、キャリアウーマンの真琴の気持ちが揺れはじめ、仕事でもスキャンダルで下ろされて挫折して神戸に新天地を求めようとして去っていく最後に東次が菜央が振ってくれたおかげで、本心をようやく打ち明ける最終話までを描きます。 実家が木造のクリーニング屋で昔かたぎの父親など家族で暮らしていること、予備校生の弟、母親の実家の九十九里の海岸やひなびた駅などトレンディードラマとはひと味違って、生身の人が感じらえるドラマで久しぶりに連ドラを見てしまいました。 気に入ったので、番組で使われていたペアのイルカの携帯ストラップのほか、初回特典DVDを購入しました。
元カレ ウィキペディア ![]() |
愛を乞うひと |
愛を乞うひと
下田治美さんの原作小説とそれを元にした、平山監督の映画です。
関連スレ 「読売新聞 発言小町 親に言われて、心に刺さって抜けない言葉」 子供との毎日を描いた「呪い」シリーズ↓の筆者が、と仰天させらた渾身の小説と映画でした。 [Read More...] |
隠れた名曲(2) |
隠れた名曲(2) DOWNTOWN 隠れた名曲ではなくて、本当の名曲ですが、その昔、土曜日に「おれたちひょうきん族」のエンディングでEPOが歌っていました。番組を見終わる時にかかる「DOWNTOWN」で一週間が終わった開放感を味わっていたものです。当時は週休2日ではなく、半ドンでしたので、土曜日の午後は街に繰り出した後、家で一杯きこし召した状態でうつらうつらしている時が、仕事がきつかった1週間時の疲れを癒すほんのひと時、当時の至福の時でした。 最近足が遠のいていますがコンサートやライブにまた行ってみたいですね。 持っているアルバムはEPOの「う・わ・さ・に・な・り・た・い」とシュガーベイブの「SONGS」がありました。 試聴サイト↓ アルバムにより、アレンジが異なります 下は新聞の切り抜きから
土曜日の"わくわく感を思いだしたくて
真面目な学生だった私(本当です)は、ディスコに通うことはなかったからその面白さがわからなかった。けれど経験してみると、理屈抜きで楽しかった。土曜日にわくわくするようなことって、もうぽとんどなくなっているよね」というのは、一緒に行った 土屋典子(つちや・のりこ=フリーライター) |
隠れた名曲(1) |
隠れた名曲(1) 一般的には知られていないアーティストや、有名なアーティストでも代表曲でないため広くしられることのない曲があります。毎週週末には1枚、まるで義務のようにLPを購入していた頃、お気に入りのアーティストがアルバムを出していない時は、少し気になったアルバムを買って、新しいお気に入りを探していたものでした。
横浜ホンキートンクブルース
石黒ケイバージョン 結局、詳しい理屈が分からなくても気にいった曲は結局、スウィングジャズ系統のものか、ブルース進行のものだったりします。本牧もフローズンダイキリも知らないけどね。 [Read More...] |
話の特集 |
雑誌 話の特集(1) 1965年から約30年続いた、日本のポップカルチャー(サブカルチャー)を代表する雑誌。編集長は矢崎泰久さんで、当時まだ無名だった横尾 忠則さん、立木 義浩さん、和田 誠さん(アートディレクタ−)、篠山 紀信さんなど幾多の才能ある新人を慧眼で見抜き、どんどん登用して花開かせたと同時に当時すでに高名だった人も独自の人選で掲載しました。原宿のセントラルアパートにあった編集室は、後日、革自連などを結成することでも分かるように、反権威と反権力の砦でした。
当時の状況を知るための本 [Read More...] |
Author:Groove
音楽(クラシックと演歌以外)と、映画、PCの日々。古い話を含め、お気に入りを書いていきます。